松山の方より自己破産についてご相談
2021年11月02日
Q 家族に知られずに自己破産をすることは可能でしょうか。司法書士の先生にお伺いしたいです。(松山)
松山在住の50代専業主婦です。子供も独立し、松山に建てた自宅で夫と2人で暮らしています。
着付け教室に通ったことをきっかけに、着物にはまってしまいました。その趣味で友人もでき、素敵なものを身に着けたいという見栄からいつしか高額な着物の展示会などにも足を運ぶように…。明らかに身の丈に合っていないものを買い求めるようになり、現在300万円ほどの借金を抱えています。
専業主婦である私には、そのような額を返済するお金も能力もありません。
夫も子供たちもこのことを知りませんし、わがままではあるとわかっていますが、知られたくないのです。特に夫は倹約家でお金にシビアなタイプです。
借金があることがわかったら離婚話に発展してしまうかもしれません。
家族に知られることなく自己破産を行うのは可能でしょうか。(松山)
A 家族に秘密のまま自己破産を進めることは簡単ではありません。配偶者様としっかり話し合ったほうがよいでしょう。
当サイトにお問い合わせいただきありがとうございます。
今回は松山に住む主婦の方の相談となりますが、結論から申し上げますと、家族に相談せず秘密裏に自己破産を進めることは難しいでしょう。
そもそも自己破産とは、借金が支払うことが困難であり、返済できる見込みがないことを裁判所に認めてもらう手続きです。
裁判所が支払不能であることを認めると、借金の支払い義務が免除されます。
ただし簡単に認めてもらえるわけではなく、根拠となる複数の資料等をしっかり提出しなければいけません。
ご相談者様が専業主婦とのことなので、おそらく配偶者様にそれなりの収入があることが予想されます。
ご夫婦の一方が自己破産を申し立てた場合、裁判所や破産管財人は「債権者に渡すべき財産を配偶者に託していないか」等も疑って慎重に調査を進めるでしょう。
そのため「収入証明書」等、収集する際に配偶者の関与が必要な資料の提出を求められる可能性は非常に高いといえます。
借金は放置すればするほど額が膨れ上がることもあるため、早めに対応したほうがよいでしょう。
ご家族に相談されることが一番ですが、どうしても難しい場合には自己破産以外の方法を検討することをおすすめします。
しかしながら借金が減額となってもご相談者様自身に収入がなければ返済は期待できません。
借金の返済方法を考えるとともに、ご自身で収入を得る方法をご検討ください。
司法書士法人 いよリーガルでは、自己破産を含め債務整理に関するお悩みのご相談をお受けしております。
松山に事務所を構えておりますので、お気軽にお問い合わせください。
松山の皆様のご来所をお待ちしております。